れじーーーーーすっ
 あーーーんどっ
 ジェントルまーーーーン ボぅ
 ウッ!

『新曲and新ユニット発表するからみんな集合!』

 そんな、メールが奏から来ていたので放課後、ボクは部室の扉を開いた。すると、突然叫び声がしたのだ。

「遅いぞ!タクくーん!」

 それは奏の声だった。暗闇の中、スポットライトに浮かぶ仮面のセーラー服少女、奏の声がこだました。
 すると、つづいてドラムの音が聞こえだした。昨日ボクが入れた四つ打ちだ……

「それでわ!新ユニット『にゃおトロン』による『パンダドライブ』をお聴きくださ~い っにゃ」
「パ、パンダドライブ?」
 ボクのつぶやきは無視され、フラッシュライトが点滅しはじめた。すると闇の中、VOCALOという液晶文字が浮かび上がった。それはトーマくんのマスクの部分だった。

「え?トーマくん?……ってことは……」
 もしかしたら華音さんもいるのか?と、あたりを見たが、いたのはボクの他は奏と先生だけだった。



 
 パンダドライブ

 パンダドライバー パンダドライバー
 白黒黒白シマウマ白黒白黒つけなきゃ黒白モノクローム
 パンダドライバー つれてって

 イロトリドリカラフルフルカラー
 白黒つかないつけたくないない
 のらりくらりふらりふわりして
 ノロノロモノクロ白黒の世界
 スキとキライと嫌いと好きと
 さあパンダコレなんだこれ
 気にしないで行こう

  止まらない気持ち

 白黒黒白シマウマ白黒
 白黒つけなきゃ黒白モノクロ
 パンダ パンダ パンダ シマウマ
 ウマシマシマウマパンダシマウマ

 君はドライバー 進め!ドライバー
 パンダドライバー パンダドライバ



「ブラボー!ブラボー!いいじゃない!」
 ハッキリ言って歌詞の意味はサッパリ分からない。っていうか歌ものになってるのかさえ疑問だった……けど、北田先生は少し興奮気味に拍手をした。
「なんと言ってもタイトルがいいね!なんだっけ、「パンツはシマシマ」だっけ?」
 先生はいつもどおり、冗談なのか本気なのか分からない。
「先生、ちょこちょこそういうの挟んで来てますけど……なんですか、セクハラっていうんですか?で、訴えられますよ?」
「拓人、オマエ硬いぞ?そして暗い。そんなんだから華音くんに逃げられるんだろ」
「あ、先生!先生として言ってはならないこと言ってませんか?それに逃げられて無いでしょう!」
 ちょっと北田先生にイラツイてると、奏は他のことでイラツイていたらしい。
「ぬぅ タクくん、バラしたな!」
 急に怒りだした。
「な、なにをだよ!」
「ウチのパンツがシマシマってことよ!」
「……いや、意味分かんないし。なんでボクが奏のパンツの柄知ってるわけ?それにさ、別に北田先生は奏のパンツがシマシマだって言ったんじゃないよ。いつもシマシマだとしてもさ。って先生!それメモってどうすんの!」
「シマシマじゃないもん……」
「あーもういいよ分かったから」
「ボーダーだもん」
「……そこ?」

 ……ビートゴーズオン…… 

 一瞬の沈黙を破ってロボットボイスがした。トーマくんだ。そして、つづいて『シマシマのパンツ』じゃなかった、『パンダドライブ』が大音量で流れだした。

「先生!ビートゴーズオンってなんですか!」
「拓人。何度も言うが俺は国語の教師でも、英語の教師でもないのだよ!」
「それでも先生でしょう!」

 そんなこんなで発表会が、無事?終わると、ボクはまたノートPCを預かることにした。
「奏……ボク、この間の曲もうちょっとやってみることにするよ。もう華音さん必要ないのかもしれないし、間に合わないのかもしれないけどさ。約束……だしな」

「そうね。まずは、そこから……」



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