無事……かどうかはわかりませんが、とりあえず完結できたので約束通り?あとがき的なモノを書きます。
 今回、思いのほかストーリーが長くなりました。当初は、最後にアップした曲『本当のリアル』一曲だけを、登場人物達があーだこーだ言いながら完成させるだけの話の予定でした。そして、それは本来はもっとずっと前からニコニコ動画などに動画をアップして、そちらからのアクセスを稼ぐ予定の計画でした。しかし、コンテスト最終日に動画をアップしてる時点で企画倒れですね。完全に。
 もちろん、書き始めるとき、すでに曲は大半できていました。物語の結末も概ね考えてありました。では、なんで時間がかかったのか?それは物語が進むにつれ迷いが生まれたからです。よくキャラが勝手に動き出す、といいますが、小説を書き始めて一年にも満たない僕にはそんな大それた感じではないにせよ、そーいったコトがあったのかもしれません。
 余談ですが、VOCALOIDで曲を作るときも似たようなコトがあります。普通はメロディをDAWソフトで作ったあとVOCALOIDに取り込みます。VOCALOIDのMIDI入力は若干使いづらいので。
 だけど時々直接入力する時があります。もしくは歌詞をまったく考えていない段階で取り込んだり。VOCALOIDのデフォルトは『あ』てすから、いきなり『あーあーあー』って歌ってくれます。しかし、それだと当然イメージがつかないので言葉を歌わせたくなります。そこでノープランのまま仮歌を入れてゆくと、なんだかよい歌詞ができることがあります。そんな時には、『あーこの曲はミクが歌詞をつけてくれた』そんな風に感じるのです。
 余談が長くなってしまいましたが、今回、奏ちゃんはもっとおとなしい予定でしたし、華音さんはもっともっとキツイ性格の予定でした。そして、北田先生なんてのは、あの登場の瞬間に思いついたキャラでしたし、トーマくんも最初から考えていたワケではありません。しかし、彼らが物語の方向を変えていったと思います。そしてそれは、曲さえ生み出しました。『パンダドライブ』はトーマくんの存在と奏のキャラがあって生まれた曲です。たぶん、このラノベを書かなければ作られることが無かった曲というわけです。
 そんな脇を固めるキャラクターにもなんとなくサイドストーリーなんかもあったりして、伏線めいたものを全部回収はできていません。当初、北田先生とDJ山本は知り合いという設定でしたが……まったくその点には触れられていない、とか。
 しかし、今回のライトなラノベという文字数が限られた中では、あるイベントをこなしつつ、『さらに何か奥にありそうだ』と思わせるためにはしょうがないかなあと言い訳的には思います。とくに、『トーマくんの謎は壮大ですよ?』
なんてことに読者の方が興味を持ってもらえるとよいのですが。

 最後になりましたが、書き始めから約2週間というスピード執筆で校正もままならなかった文章を最後まで読んでくださった方に感謝しています。
 また、他の場所でお会いできたら嬉しい次第です。


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